――貴社の事業概要について教えてください。
中野 勇人様(以下、敬称略):
当社は、海藻由来の原料を活用した健康食品と化粧品の開発・販売を行っています。
「海藻と科学の力で、人と海がともに健やかで、美しい未来をつくる。」をパーパスに掲げ、創業以来、海藻を軸としたヘルスケア領域に一貫して取り組んできました。大学や研究機関との共同研究により科学的根拠を蓄積し、その成果を商品に落とし込むことで、老若男女幅広いお客様の健康と美容の支援を行っています。
これまではサプリメントの販売が主力でしたが、今年からはスキンケア化粧品の開発にも注力しています。海藻由来成分の美容効果を生かした新たな商品ラインを展開することで、より多くのお客様との接点を広げ、事業のさらなる成長につなげたいと考えています。
――今回の通販システム刷新には、どのような背景がありましたか。
中野:
当社はこれまで、テレビや新聞などの広告をご覧になったお客様からコールセンターで電話を受ける販売形態が中心でした。既存システムは、そうした業務フローを前提として13年前に構築したものです。
しかし近年、時代の変化に伴いECチャネルや小売店向け販売が増加し、販売ルートが多様化してきました。既存システムだけではそれらすべてを十分に管理しきれず、EC専用システムを別途導入する必要に迫られました。その結果、販売データが複数システムに分散し、顧客・商品・受注情報を一元管理できない状況となっていたのです。
こうした課題を踏まえ、今後の事業成長に向けて基幹システムを抜本的に見直すべきだと判断し、今回の刷新に至りました。
吉村 隆太 様(以下、敬称略):
データが分断されることで、商品情報・顧客情報・受注情報をシステムごとに個別管理・二重登録しなければならず、現場の負荷は大きく増していました。
さらに基幹の通販システムとは別に、生産管理や会計管理など複数のシステムと連携して運用していたため、基幹システム単体では業務が完結しない状態になっていました。複雑なシステム連携が必要となる構造自体が、現場にとって大きな負担であり、改善が急務だと感じていました。
――システム分断による影響は、従業員だけでなくお客様側にも出ていたのでしょうか。
吉村:
お客様対応でも影響はありました。たとえば、過去にECで商品を購入したお客様からコールセンターに電話をいただいた際、購入履歴を即座に確認できないケースがありました。これも、ECシステムと基幹システムの情報が連携されていないことが原因です。
お客様の状況をその場で把握できなければ、スムーズな案内が難しくなり、結果としてサービス品質にも影響しかねません。こうした課題を解消し、どのチャネルからのお問い合わせにも一貫した品質で対応できる体制を整えることは、今回の刷新における重要な目的の一つでした。
01導入の背景
多様化した販売ルートを一元管理できず業務が煩雑化していた
